やめるという決断の裏に
鐵人ブログ、3457日目です。(残り196日)
昨日のブログでお伝えした「変えること(やめること)」の重要性について。今日は実際に私が「やめる」と決断した話をしたいと思います。当時の丸吉運輸機工は「運輸業」と「工事業」という二本柱で事業を経営をしていました。しかし社内で工事業について改めて分析していくと、様々な課題が浮き彫りになってきたのです。「強みを発揮することが出来ているのか」「差別化をしていくことが出来るのか」「他の事業との相乗効果があるのか」。様々な検討を積み重ねた結果、最終的に私は「工事業をやめる」という決断をしたのでした。
私に「会社を変えてくれ!」と言って丸吉のバトンを渡してくれた創業者であっても、さすがにこの「工事業をやめる」という私の決断には「絶句」していました。しかしこの決断を聞いた創業者から初めに出た言葉は、「分かった、後は社長に任せる。」というものだったのです。この短い言葉を聞いたとき、私は改めて「やめること」を決断することの重大さを痛感したのでした。
一方でこの決断をしてからの丸吉の変革スピードが格段に上がったのは間違いありません。ここから一気にシフトチェンジをし、「鉄の物流」という事業分野に経営資源を集中させ、様々な挑戦を進めていくことが出来たのです。現在の丸吉ロジの姿があるのも、この時の「やめる」という決断があったからだと私は信じています。