「便利さ」と引き換えに
2019/04/05
鐵人ブログ、2897日目です。
今は本当に便利な世の中になりましたね!ネット通販で注文すれば、欲しいときに必要なものが明日にでも自宅に届けてもらえるのですから。一方でこの「便利さ」と引き換えに、大きな問題が表面化してきました。それが昨日のブログでお伝えした、「2m以上の荷物が運びにくくなってきている」というものなのです。
実はこの数年程の間で、大手宅配事業者を中心に「大きな事業戦略の見直し」が進められてきました。その内容が「2m以上になる商品の運搬はお断りします」というもの。これによって従来は頼めば普通に運送してくれていた商品が急に運べなくなり、とても困っている荷主企業が急増しているという事態が発生しているのでした。そのような状況の中、2m~6mの長さの長尺物や数百kgの重量物輸送を得意とする「メタル便」に、現在様々な問い合わせが殺到する事態になっているのです。
ところで何故大手宅配事業者はこのような商品の運搬を断るようになったのでしょうか?理由はネット通販で主に扱っている「ドライバーが一人で持てる範囲の荷物」が急増したことにあります。これら大量の荷物を日本全国へ確実に届けるため、2m以上の長尺物や重量物の配送自体を断る傾向が強くなっているのでした。時代のニーズと共に、求められるサービスが変わっていく。これからの企業には常に時流を的確にとらえていく能力が求められていくことになりそうですね。