守る、破る、離れる
鐵人ブログ、2593日目です。
ここ最近のブログの中でお届けしている「私が大切にしている考え方シリーズ」。今日は四つ目の「④守破離(しゅはり)」という考え方について書かせて頂きます。元々「守破離」とは、日本での茶道、武道、芸術等における師弟関係のあり方の一つ。どのような考え方なのか、少し説明させて頂きますね。
どのような師弟関係でも、まずは師匠に言われたこと、型を「守る」ところから修行が始まります。その後、その型を自分と照らし合わせて研究することにより、自分に合ったより良いと思われる型をつくることで、初めて既存の型を「破る」ことが出来るのです。最終的には師匠の型、そして自分自身が造り出した型の上に立脚した個人は、自分自身と技についてよく理解しているため型から自由になり、その型から「離れる」ことができる、というのが守破離の考え方なのでした。
これを「現代風の事業承継」に当てはめてみたときに、私は「守るものはしっかり守り、変えるものは勇気を持って変え、新たな挑戦にも前向きに取り組む」と解釈し、事業経営に生かしているのです。これまでの過去の財産を「守ること」に固執する、従来のやり方や考え方を「変えること」が出来ない、何も新たな「挑戦」に踏み出せない。このような経営スタイルでは、決して良い結果を生み出すことは出来ないでしょう。これからも「守破離」という考え方を大切にしながら、創業者(初代)から受けたバトンを、承継者(2代目)としてしっかり「つないで」いきたいと思っています。