自分との向き合い方
鐵人ブログ、2562日目です。
皆さんは「苦手なこと」がありますか?私が大の苦手としているのは「人前で話すこと」。「吃音(きつおん)者」である私にとって、「大勢の人の前で話をする」ということは、「絶対に避けなければならない道」だったのです。これまでの私の生き方を一言で表すと、「逃げ続ける人生」といったところになるでしょうか。
私は物心ついたときから「吃音(どもり)」というものと一緒に生きてきました。小学生の頃は日常の会話で若干「言葉に詰まる程度」だったと記憶しています。しかし年を重ねるにつれ「そのこと」を強く意識するようになり、中学生の頃になると「電話で話すこと」が特に出来なくなっていきました。そのまま大人になり、会社に就職したときも、社内の電話を取るまでに数カ月を要するような状況だったのです。
そのような私でしたが、様々な方との出会いや、多くの学びをさせて頂く中で、「自分と向き合うこと」が少しずつ出来るようになっていきました。今では「吃音者」として生きてきたからこそ、今の自分がいるのだと素直に思えるようになってきたのです。「目の前の出来事を変えることは出来ないが、そのことに対する自分の考え方は変えることが出来る」、私はそう信じています。