鉄の物流を守り抜く
鐵人ブログ、２７２７日目です。
少し前に「フェリー」をテーマにした、とても興味深いテレビ番組を見ました。「フェリー」という言葉を聞くと、「青い海」や「世界一周旅行」といった優雅なイメージを持つ方も多いかと思います。しかし今回は北海道で起きた地震後に、どのような輸送対応が行われたのかという、とても考えさせられる内容の番組だったのです。
今回の地震後に発生した北海道内の「全電源喪失（ブラックアウト）」により、「鉄道」や「飛行機」といった交通インフラは完全に停止してしまいました。そうなると本州と北海道を結ぶ物流網は「船」しか残されていません。実際に今回の地震によって「災害時にはフェリー輸送網は強い」ということが実証されたのです。停電で電源が完全に落ちていても、フェリー船を動かす燃料さえあれば、輸送網が止まることはありません。今回の地震後も、実際にこの会社のフェリー船は動き続け、自衛隊の災害車両や緊急物資を運び続けたそうです。
現在、私たち丸吉が積極的に進めている「鉄のモーダルシフト輸送」。トラックだけではなく、フェリーシャーシやコンテナを使い、様々な鉄鋼資材を運び続けてきました。今回のような災害時において、物流を止めることなく国民の生活を維持していくためには、様々な「輸送モード」を確保しておくことが重要なのは間違いありません。私たち丸吉には「鉄の物流を守り抜く」という責任があるのです。
