手書きにこだわった理由
鐵人ブログ、3537日目です。(残り116日)
昨日のブログでお伝えした「グリスアップ」のマニュアルについて。このマニュアルの特徴は「手書きの図」が使われているということでしょうか。もし私がマニュアルの作成責任者であれば、整備する箇所の「写真」を撮り、そこに説明書きを加え一つの冊子にしたかと思います。しかし今回のマニュアルでは手書きの図を使うことに「あえて」こだわったそうです。それは何故だと思いますか?
その答えは「写真だと情報量が多すぎるから」とのこと。私は「なるほど!」と思いました。たしかに写真であれば実際に整備したい箇所の周囲に様々なものが写り込んでしまいます。一方「手書きの図で情報量を減らすこと」で、ピンポイントに必要な箇所だけを抜き取ることが可能になり、伝えたいことに視点を集中させることが出来るようになるのです。精度や見た目は写真の方が良いかもしれませんが、今回のようなマニュアルであれば手書きの図の方が明らかに効果が高いと実感することが出来ました。
あらゆるものが動画や写真で見ることができる現代において、「情報量が多い」ということはメリットとして捉えられることが多いかもしれません。しかし今回の整備マニュアルのように「あえて情報量を少なくすること」で、より「分かりやすくなる」という事例もあるのですね。忘れかけていた大切なことを気づかされた私です。