勇気を持ってやめること
鐵人ブログ、3630日目です。(残り23日)
私が事業承継の際に大切にした「守破離」という考え方。昨日は最初の「守(何を守るのか)」の話をさせていただきました。しかし「守るだけの経営」では、これだけ変化が激しい世の中を乗り越えていくことは難しいかもしれません。では一体どのようにしていけば良いのでしょうか?それが守破離の「破(何をやめるのか)」を決めることだと私は考えています。
私は社長就任後に創業時から続けていた「工事業をやめる」という大きな決断をしました。今日はもう一つの重要な「やめる決断」をした話についてお伝えしたいと思います。それが「法令を守れないような輸送をやめる」という決断。様々な学びを通じて、私はこれからの事業経営において「法令を守れない企業の未来はない」と判断しました。そこで当時、年間の売り上げが数千万円もあった荷主企業と話し合いの場を持ち、何度も協議を重ねた結果、最終的にはその輸送自体をやめるという決断をしたのです。売上や収支のことだけを考えれば、会社にとっても非常に大きな影響がありましたが、その決断によって「鉄の物流業」という新たな方向に進むことができたのは間違いありません。
目指す未来に向かっていくためには、今抱えている「何か」を置いていかなければならない時もあるのですね。皆さんは勇気を持って「やめる」という決断をすることが出来ていますか?