一体それは何故なのか?
2017/02/09
鐵人ブログ、2142日目です。
今のままで「この先」も大丈夫だと言えますか?現在「鉄」を運ぶ手段として主流なのはトラックやトレーラーです。一方でドライバー不足、燃料高騰、労務時間規制強化などの要因により、ここ数年のうちに「トラックでの中長距離輸送」が難しくなってくるのは確実でしょう。このまま何も対策をとらなければ、近いうちに「鉄の輸送」に大きな支障をきたすことになるのは間違いありません。
そこで私たちは数年前から「鉄道コンテナ」などを利用し、「モーダルシフト(輸送モードをシフトしていくこと)」を全面的に推進してきました。しかし現在も鉄の業界ではコンテナ輸送がほとんど普及していません。「一体それは何故なのでしょうか?」。その理由を私なりに考えてみたので少しお話させて頂ければと思います。
と、その前にJRグループが所有する一般的な鉄道コンテナの特徴からご紹介しましょう。積載品の長さは3.6mまで、重量は5tまで、積み込みは側面から、フォークリフト+パレット積み等々、食品や雑貨などを運ぶ際には最も適した輸送手段と言えるのではないでしょうか。一方で「鉄」という商品は、「重さが数百キロ~数トン単位」「定尺品の長さが5.5~6.0m」「天井クレーンでの荷扱いが多い」「荷崩れしないよう荷締めを厳重に行う」などの特徴が挙げられるかと思います。
このように「商品の特徴」と「コンテナの特性」に「ミスマッチ(溝)」が起きていることが、『鉄の輸送現場にコンテナが普及しない理由』の一つなのだと私は考えているのです。さて、それではこの「溝」をどのように埋めていったらよいのでしょうか?このあたりについては明日以降のブログでお伝えしていきますね!どうぞお楽しみに!!