どうやれば出来るのか?
鐵人ブログ、3544日目です。(残り109日)
今日は私が苫小牧鉄鋼センターの所長だった頃の話をしたいと思います。当時の私は28歳。鉄の物流のことはほとんど素人に近い状況の中で、毎日の物流業務を必死に対応していました。そんなある日のこと、荷主企業から突然「新たな鉄鋼加工業務」の話が入ってきたのです。物流センターを立ち上げて間もなかった当時は、通常の物流業務の対応で一杯一杯の状況。とても新たな業務に取り組む余裕はありません。人もいない、知識もない、経験もない、場所もない。すべてが「ない」という状況の中で、私の頭の中には「出来ない理由」が次から次へと湯水のように沸き、それを会議の中で口に出してしまったのでした。
そんな私の話を聞いていた当時の荷主企業の役員の方から言われた言葉がこちら。「出来ない理由はよく分かりました。で、どうやれば出来るのかを教えてください」。その言葉を聞いた時、私は「ハッ」と我に返りました。この言葉との出会いが私の人生のターニングポイントになったのは間違いありません。それからの私は「出来る方法」を必死に探し、現場で何度も打ち合わせを重ね、何とかこの加工案件を無事に受託することが出来たのでした。
人は何かの課題にぶつかったとき、どうしても「出来ない理由」を先に見つけようとするものかもしれません。しかしその先にある結果は決して良いものにはならないでしょう。「どうやれば出来るのか?」。シンプルですが、とても奥深い言葉だと思います。今日は私の人生を変えた言葉をお伝えしました。皆さんの人生のターニングポイントになった言葉はありますか?