「アコーディオン」のように
鐵人ブログ、2526日目です。
先日、私たち丸吉のヤードに「アコーディオン式ホロシートシャーシ」が納車されました。このシャーシは上部のホロシートがアコーディオンのように簡単に動かせる構造になっています。一般的に鋼材専用のシャーシには、ウィング車や箱車のような「屋根」がありません。これは天井クレーンなどで「上部」より積み込むことが圧倒的に多いという、「鉄鋼業界特有」の現場条件に対応するためだと言えるでしょう。
一方で積み込んだ鋼材を濡らさないよう、ドライバーさんが「シート」を掛けをしていることをご存知でしたでしょうか。実はこの「シート掛け」が結構な重労働になっているのです。一個当たり数十キロにもなるシートを、鋼材の上まで持っていき、そこで全体に広げて、雨や雪などで濡れないように養生する。この作業を高齢者や女性が一人で行うのは中々難しいと思います。またシートをかぶせたり、はがしたりする作業を一日に何度も行うことは、結構な時間も掛かる大変な作業の一つになっているのでした。
現在、運輸業界ではドライバー不足が深刻化しつつあります。この現状を少しでも改善していくためには、高齢者や女性でも安心して働ける職場環境づくりを推進したり、長時間労働を減らしていくような取り組みが重要になってくるのではないでしょうか。そういった意味では、今回導入されたシャーシは、ドライバー不足の解決策の一つに十分なり得る可能性がありそうですね!